示された道


ぼくは毎日ついてると思いながら生活しています。なので、自然と感謝の気持ちが湧いて出てきます。ぼくがこの「ついてる」という言葉を口にするようになったのは、40代に入ってからです。

40代のぼくは独身でした。父が病に倒れ、介護生活を余儀なくされ、ぼくは月々10万円というお金を母に渡していました。自分自身の生活を大切にするというより、寝たきりの父のために介護にあたっている母のためにお金を渡し続けることを最優先にしてました。

「ついてる」という言葉を知ったのは、それよりちょっと前だったかと思いますが、その言葉にはけっこう救われてました。

ぼくは「今日もついてる、今日もついてる、今日もついてる・・・」とつぶやきながら、毎日気持ちよく働けてました。ときには、疲れてダメになりそうなときもあるんですけど、そんなときも「疲れてるけど、ついてるなあ」って言ってると、自然と身体がラクになるんですよ。

ある日、ゲームチャットで知り合った女の子が東京に研修に行くから、会わない?ってことで会ったら、その日に意気投合して、恋人になりました。遠距離恋愛だったのですが、彼女との時間は幸せでした。

やがて結婚という流れができてきたときに、彼女がぼくの母に挨拶しに行くよってことになって、ぼく、彼女、母、兄の四人で食事することになりました。母は彼女のことがとても気に入ったようで、「とてもいい子だね」と褒めてくれました。が、それが母がぼくに残した最後の言葉となってしまいました。

母はその日の夜に他界しました。母の死はぼくにとって大きなショックでした。ですが、ぼくは母のおかげで道を示してもらえたのだと思いました。ぼくが進むべき道は結婚した先にあるのだと。

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